シーズニングには、色々な方法があります。
例えば、アメリカ式で言うといきなりキッチンのオーブンにダッチオーブンを放り込んで焼き付けるって言ういかにもアメリカンな方法もありますが、もうちょこっと繊細にやりましょう!
この方法が今までの中で一番確実にそして簡単シンプル(考え方)にダッチオーブンがブラックポットに仕上がるように思います。どうぞ試してみてください。
そこで超簡単!失敗の無い(少ない?)ダッチオーブンのシーズニング方法を紹介します。
Coleman(コールマン) ダッチオーブン(10インチ)
今回は、ロッジやユニフレームのダッチオーブンではなく、お手ごろ価格でコールマン製のこのダッチオーブンをシーズニングしてみます。
さぁ!シーズニングを早速始めましょう~~!
■これがダッチオーブンの新品です
まだこれでは全く使えない状態です。ダッチオーブン全体に錆止め剤であるワックスが塗られている状態です。このワックスを落とす必要があります。
触っても何となくヌルッとした感じがありますよ。
流し台には新聞を引いてあります。傷が付かないですよ!
■ダッチオーブンの内側をしっかりと洗う
まず、ダッチオーブンの内側をしっかりと
洗剤を付けないでたわしで洗います。金属製のたわしは厳禁!決して何もたわしに付けず40度くらいのお湯で洗います。実はここでキレイに洗えたか?ワックスが落ちたか?は分りにくいです。ある程度時間をかければよいでしょう。(約15分くらい)もちろん外側も同様にたわしで洗います。
■ダッチオーブンの底もしっかりと洗う
ダッチオーブンの底も丁寧に洗います。当然ワックスが付いていますが、本体の内側同様にキレイに落ちたかどうかは分りにくいです。ある程度時間をかければよいでしょう。
もちろんふたも同様に表裏をキレイに洗います!
■ダッチオーブンの本体とふたを家庭用のコンロにセットします。
【用意するもの】
・皮手袋(軍手2重重ねでもOK)、ふたのリフター(このダッチオーブンには付属しています。)を用意します。
・濡れタオル(引火防止、消火用に念のため)
・サラダ油またはオリーブオイル(どちらでもいいです)
・キッチンパーパー(大量に使いますので100円均一などで手配)
・トング(オイルを塗るのに使います)
・エプロン
・気合い!と根気!
■いよいよダッチオーブンに火を付けます。
ここからは火を使いますので注意してください!換気も最強にしてください。手袋しましたか?
【ダッチオーブンのワックス落とし手順】
1:まずは強火で最低40分以上を目安にワックス飛ばしの空焼きをします。(本体もふたも)
ダッチオーブンの本体とふたの底からコンロで強火一杯で焼いていきますが、徐々に煙が出てきます。これはまずワックスが焼けている煙です。ひたすらこの煙が出なくなるまで焼き切ります。(家族のみんなはいつも非難してしまいます。凄い煙が出ます!要注意。)
2:どんどん焼いていくと黒茶のドロドロした物がダッチオーブンのあちこちから滲み出てきます。これが錆止めワックスです。乾いたキッチンペーパーで丁寧に拭き取ってやります。
(コンロの下にドロドロが落ちます。取れませんよ!アルミホイルなどを引いてコンロをカバーして下さい。)この作業は丁寧に!!ダッチオーブン料理をした時に鉄臭さが残る原因にもなります。
3:ドロドロを拭き取り、煙が出なくなれば、空焼き(ワックス飛ばし)は終了。
ダッチオーブンの中にお湯を入れて煮立てるという方法もありますが、僕はこっちの方が良くワックスが取れるように思います。
(ここでちょっと一休みです。フッ~~ッ)
■これからがダッチオーブンシーズニング本番!オイルの塗りこみ作業です。
1:一旦先ほど空焼きして冷めた、ダッチオーブン全体にトングを使ってサラダ油を薄く塗ります。神経質にならなくていいです!キッチンペーパーでたまご焼きの油を引く要領です。
再び充分ダッチオーブンを熱します。
2:全体を強火で熱するとサラダ油の煙がどんどん出てきます。
(凄い煙です!換気を充分にしてください。)
途中でワックスがまだ出るようだったら拭き取ります。このときい少しサラダ油を付けてこすると上手くワックスがぬぐえます。
3:煙が消えればOKです。
4:この1~3の作業を最低5回繰り返します!!(各本体の表内側 全体とふたの裏表)1回はだいたい15~20分くらいです。手間はかかりますが、しっかりとやれば長持ち&失敗が無いですよ!!(これを適当にやると絶対ダメ!!!根気良く!)
ここまでの作業で4時間かかります。
■必殺!ダッチオーブンシーズニング裏技!ひっくり返し焼き
このシーズニングのテクニックはかなり効きます!!
一旦冷ましてから、裏返しにします。つまり内側とダッチオーブンの上側から焼きを入れていくんです。
こうする事でムラ無くダッチオーブンの全体を焼き付けることが出来ます。これをすると見る見るうちに「見事な真っ黒いダッチオーブン」が完成します。これまでの焼付け作業をしっかりとやっていないと意味ありませんよ。このひっくり返し焼き作業は1回~3回(1回15分程度)ぐらいで大丈夫です。
■香味野菜の用意
ホット一息。もうすぐ完成ですよ。
香味野菜(ねぎ、しょうが、キャベツ、たまねぎなど)その他野菜なら何でもOKです。
残り物野菜で充分です。
■ダッチオーブンの本体で野菜炒めを作る!
ありあわせの野菜を炒めることで鉄分を野菜に吸い取らせます。
何も考えずに油を引いて調味料ナシの野菜炒めを作りましょう。
3回ぐらい作ってください!
■ダッチオーブン本体のシーズニングが完成!
野菜炒めの後(洗わずに)全体をサラダ油を薄く塗り、冷ましたらブラックポットの出来上がりです。
完成!
■ふたも同様に野菜炒めを作ります。
ありあわせの野菜を炒めることで鉄分を野菜に吸い取らせます。
何も考えずに油を引いて調味料ナシの野菜炒めを作りましょう。
3回ぐらい作ってください!
フライパンやジンギスカン鍋の替わりに使えるふた。しっかり仕上げましょう!
■ふたのシーズニングが完成!
ふたもバッチリシーズニングが出来ました。意外とふたの用途はあります。
焼肉用の鉄板、魚をグリルなどいろいろ工夫してください。
■ダッチオーブンのシーズニング完成!ブラックポットの出来上がり!
しっかりと焼き付けられたダッチオーブンは、錆びにくく丈夫になります。
ひと手間を惜しまず根気良くシーズニングをする事がポイントですね。
ここまでで約6時間を要しました。スイマセン!かけ過ぎ?
ダッチオーブンのシーズニングには、これだけの手間がかかります。今回紹介した方法は時間はかかりますが、失敗が少ないです。是非試してください。
ダッチオーブンってこの手入れ(作業)があるから愛着が湧くんですね。どうぞ大切にそして末永くダッチオーブンを使ってください!ワイワイ楽しいキャンプになりますよ。
【あとがき】
早速、新生ダッチオーブンのデビューも兼ねて焼き芋作りをましょう。
とにかく簡単なのでシーズニングの後は「ダッチオーブンデビュー」のメニューとして如何ですか?
こんな感じで焼き芋してます(^o^)丿
トライポット(三脚のようなもの)に出来立てのダッチオーブンをつるしています。
中にアルミホイルを巻いた芋を7,8個入れます。
ただそれだけです!!!
焚き火台で火をおこし中火から強火ぐらい(ダッチオーブンの底に火がかぶるくらいの火加減)で40分。
ほったらかしでOKです。美味しそうなニオイがして来ます。
30分過ぎたあたりで焼け具合を一度チェックしましょう。
串が芋にすっと通れば出来上がりです。
天気のいい日にはキャンプの本など読んで気長に待ちましょう。
気持ちいいですよ(*^^)v
こんな感じに焼き芋が出来ました。
美味しそうでしょう!!簡単ズボラ!ダッチオーブンレシピでした。
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